死線ーシセンー(スローペースで更新)
心なしか目の下にクマも出来てて、憔悴しきってる感じだった。



「あーちゃん……今授業中じゃないの?」

ハンカチで涙を拭いながら、問い掛けてくる。


「……奈美が亡くなったと担任から聞いて、いてもたってもいられなくなって学校抜け出してきました」


「そう……。なんかごめんね。わざわざ来てくれて、とても嬉しいわ」


「そんな……!!謝らないでください!!奈美は私にとっても家族同然でとても大切な子だったんです。ほんとにこれが全部夢なら良かったのに!!!」


ギリッと奥歯を噛み締める。


「あーちゃん……ありがとう」

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