死線ーシセンー(スローペースで更新)
その時瞳の奥から、熱いものが溢れてくるのを感じた。


そしてハッと気付いた。


私の瞳からはとめどなく涙が溢れているってことを……。


改めて私は実感したんだ。


奈美の「死」を……。



何故こんなことになってしまったの?


何故奈美が死ななければならなかったの?


誰か教えてよ!!



「あーちゃん……!!」

その時誰かに呼ばれた。


その声の方へ視線を向けると……。


「おば様……」

奈美の母親が瞳いっぱいに涙をためて、私の方へ駆け寄ってきた。
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