死線ーシセンー(スローペースで更新)

「ねえ。多田さんの葬儀なんだけど…… 」

ふとその時、クラスメイトの一人の女の子に声をかけられた。



「うるさい……」

「えっ、何？」


「うるさい!!私の事はほっといて!!」
そう言って私は、椅子から勢いよく立ち上がる。


「ちょっと、小坂さん？」

その女の子の声なんて今の私には届かない。

私はそのまま教室から飛び出していた。


途中先生に呼び止められ、

「ちょっと小坂さんどこ行くの？授業始まるわ!!戻りなさい!!」

腕を掴まれたけど。


その手も思い切り振り払って、学校から逃げ出していた。