嘘つきお嬢様は、愛を希う
どうもこの人は俺を子供だと思ってんじゃねえか、と思うことがあるが……まぁ、あのサリさんの里親をやっているくらいだ。
俺なんてガキどもとそう変わらないんだろう。
「……頼みます、大翔さん」
「おう」
相変わらず強さだけはとんでもねえと分かっているからこそ、なんの心配もなく任せられる。
「んじゃテメーら、とりあえずこいつらの道を作るぞ。──そしてここでワンポイントアドバイスだ。昇進したいなら、とにかく全力で総長をたててやれ!」
「「はいっ!!!」」
なんてことを言ってくれるんだよ、おい。