嘘つきお嬢様は、愛を希う
「やだわぁ、厄介も厄介じゃなーい。それよりこんなかわい子ちゃんに絡むなんて、その時点でぶっ飛ばして然るべきじゃないかしら?」
そう言いながら当たり前のように私の隣に腰を下ろし、よしよしと頭を撫でてくる瀬良さん。
声音は変わらないのに、その口から出る言葉がやたら物騒なのがよけいに怖い。
完全に子供扱いなのも気になるけど……それよりも今は優先して考えるべきことがあるよね。
さすがにここまで当事者となると、見て見ぬ振りは出来ないもん。
「なんといっても、華鋼は女だろうが子どもだろうがこっち側の人間だと判断したら容赦がない。利用出来るもんは間違いなく利用してくるだろうな」
「まあ確かにそれは危ないね。うちとしても族同士の抗争に巻き込んでるわけだし、しばらくはひとりで外を歩かせるわけにはいかないかな」
風汰先輩の言葉にうんうんと頷いて、瀬良さんは理月の方に身を乗り出す。