海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


「折山さん......寝てるの?」


小さな彼女が、より小さく見える。


なにこのサイズ......、...萌える。


そんなことを考えてしまいながら音をたてないようにして折山さんの近くに行く。


折山さんの寝顔をこんなにはっきり見ることができるなんて......勇気を出して来てよかった。


可愛いなあ......。


男ながら胸がキューッとしてしまう。


ふと、折山さんの書いた作品が俺と同じ“日進月歩”なことに気づく。


あれ?たしか折山さんは“花鳥風月”だったはず。


俺と同じなんて、嬉しすぎる。


日に日に折山さんへの気持ちが、進歩している。

そんな気持ちを込めて書いた日進月歩。

そんなこと、口が割けてもだれにも言えないけど。


お願い、折山さん。


「......起きないで」


俺はそっと彼女の頭に手を伸ばした。


髪の毛がサラサラで滑りそうになる。


ゆっくり...ゆっくりと頭を撫でる。


折山さんが寝ていることをいいことに、勝手に触れている。


バレたら、変態決定。


だけど、こんな無防備に眠っている折山さんがわるいんだよ。


触れずにはいられなかったんだ。

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