海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


「あ、アタシ、あのときから律花ちゃんと仲良くなりたいなって思っててさ...!

同じクラスになれて、すっげーうれしくて...!」


まさか、そんなふうに思ってくれてたなんて。


要するに...

無愛想な態度は、緊張して素直になれなかった愛情の裏返しってこと?だよね?


そう思うと真琴ちゃんがすっごく可愛く思えた。


「ちゃん付けしなくても、律花でいいよ!

わたしもマコって呼んでもいいかなあ!?」


「!!あ、ああ、呼んでくれ!!」


「中川、よかったね」


「佐久間も相談のってもらってわるかったな!!

しかも、り、り、律花、アタシに嫉妬してたって聞いたんだけど...そんなつもりはなかったんだ!ほんとごめんな!」


「ううん!全然いいよ!!」


ようやく謎が解けた。


あまり女の子と話さない海くんがあんなに盛り上がっていたのは...

会話の内容がわたしだったからなんだ。


マコの顔が赤かったのは、海くんではなくてわたしに向けられたもので、

中川ならいいっていうと思うよって言ったのも、マコのことをクールじゃないって思ったのも、

わたしと友達になりたいのに素直になれない一面を知ってるからで、

正反対なタイプって言ったのも深い意味はなくて。

あとから聞いたけど、ケータイを一緒に見ていたのは、どうやらわたしの写真を見せていたらしい。


もう海くんってば、そんなのまるで自慢してるみたいだよ。


まったくもう、わたしのこと好きすぎるよ、海くん。


ーーー


「律花、誕生日おめでとう」


日曜日、海くんは遊園地でわたしにお花の光る指輪をくれた。


「わあ~すっごくうれしい!!一生大切にするね!!」


「一生?」


海くんはわたしの耳に唇を寄せて。


「だったら俺は、律花を一生離さないよ」


「...っ...」


ーー海くんのわたしへの溺愛は、止まることを知らないみたいです。


そしてわたしは、そんな彼にこれからもっと、溺れていくんだろうな。



*end*
< 220 / 220 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:187

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

幼なじみ〜苦しい、好き

総文字数/3,115

恋愛(学園)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幼なじみ 苦しい 好き 土屋小夏 (つちやこなつ) * 篠田遥樹 (しのだはるき) 君なんて…… 幼なじみじゃなかったらよかった
年下幼なじみの溺愛にドキドキが止まらない

総文字数/520

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「翠衣ちゃんっ、翠衣ちゃんっ」 瑠偉くんはとっても可愛いひとつ年下の幼なじみ。 3年ぶりに再開した瑠偉くんは、相変わらず可愛い弟みたいな存在 ーーだと思ってた。 野々宮翠衣 NonomiyaSui * 一ノ瀬瑠偉 IchinoseRui 「僕のこと可愛いと思っていいのは翠衣ちゃんだけ。 だから、翠衣ちゃんのこと可愛いと思っていいのは僕だけなんだよ」 「翠衣ちゃん…… 僕しか見えないようにしてあげる」 「あーあ。 翠衣ちゃんがいけないんだ。 僕をこんなに嫉妬させるなんて… 僕の愛に溺れさせてあげるね」 どうしてこんなに ドキドキが止まらないの。 溺愛に注意です。
いじわるな藍川くんの愛が足りない

総文字数/24,386

恋愛(学園)57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ねえ藍川くん。 わたし、 藍川くんほど 意地悪な人に 会ったことないよ。 なのにどうして... こんなに好きなんだろう。 だからお願い。 わたしに愛をちょうだい?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop