海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


そして説明してくれた。


「実は中川、律花とずっと友達になりたかったんだって。でも緊張して上手く話せないって。俺にその相談をしてきてたんだよ」


「そ、そうだったの!?」


まさかの展開に驚きしかない。


「り、律花ちゃんは覚えてないと思うけど、去年の12月、体育の時間ーー...」


体育は2クラス合同でする。

だけどわたしはその前日に転んで足首を痛めていて、バスケを見学することになった。

美帆ちゃんと一緒に更衣室に向かうと。

『律花、見学者は体操服に着替えなくていいんだよ?』

『え、そうだっけ?』

『夏は着替えるけど、冬は寒いから制服のまま見学でいいって先生言ってたよ』

『そうなんだ!』

わたしはそのまま美帆ちゃんの着替えを待っていた。

そのとき、隣から会話が聞こえてきて。

『やべ、体操服忘れた』

『えー!マコがいないと勝てないよ~!』

『先生に言ってくるわ』

『部活の格好でしたら!?』

『それはさすがにだめだろ』

『......あの、よかったら体操服使いますか!?』

わたしはその“マコ”と呼ばれる女の子に話しかけた。

『え......いいのか?』

『うん!わたし見学だから!』

『さんきゅーな』

真琴ちゃんは急いで体操服に着替えた。

『っ...あは、あはは...!』

わたしは思わず笑ってしまった。

だって、わたしの体操服が真琴ちゃんには小さすぎて、なんだか違和感ありまくりになっていたから。

『ハッ。

笑っちゃってごめんね!ついおかしくて...!』

『いいよいいよ!あははっ!』

たしか、真琴ちゃんも一緒になって笑ったんだよねーー。

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