海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


わたしはいくつか海くんに似合いそうなマフラーを手に取っていく。


それはもうすべて直感だ。


「これと、...あ、これもいいかも」


はじめに15個のマフラーを選んだ。


それを10にしぼって...


5にしぼって...


最後に、2つにしぼった。


ブルーとホワイトのボーダーと、

ネイビーとブラウンのチドリ。


「うぅーん...、海くん、両方巻いて見てくれる?」


「わかった」


海くんははじめにボーダー、次にチドリのほうを首に巻く。

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