海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。



「海くんはなにが食べたい?っていってもまだお腹空いてないかな?」


きっとお昼ご飯は家で食べてきているし、まだ何時間も経っていないし。


「うん、あんまりお腹すいてないかもーー」

ぐううう...


海くんの言葉とともに、はっきりとわたしの耳に聞こえてきた音。


それはたしかに彼のお腹からの音だった。


「...海くん、ほんとはお腹空いてるんじゃない?」


遠慮なく言ってくれていいのに!!


「...実は、朝からなんも食べてない」


「えええ!?なんで!?」


わたしは三食きっちり食べる派だから、一食でも抜いたらめちゃくちゃお腹すいちゃうよ。

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