海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
海くんってほんとに紳士...。
わたしは胸がきゅんっとした。
海くんが後ろの人に少し押されて、わたしの頬が海くんの胸元に引っ付いた。
...あ......れ?
ドッドッドッドッ...
これは...海くんの音?
海くん、すごいドキドキしてる...。
どうして...?
なんだかわたしまでドキドキしてきた。
ただ3階から8階に上がるだけなのに、
とても長い時間に感じた。