私の気持ちと君の想い





私達は歩き出した。





思い出がある場所に行くことにした。





まずは、公園。





「この公園でみんなと一緒に遊んだよね。

楽しかったなぁ、またみんなで遊びに来ようね?」





「まりも椿と遊びたいって言ってたから喜ぶと思うよ」





「本当?じゃあ、まりちゃんとまた今度会ったら

いっぱい遊ばなきゃだね!」





前まで、子供苦手だったのにね。






なんでかな。





まりちゃんとは遊んでいられるの。





晴翔くんがいるからかな……?なんて。






「ねぇ、学校行ってみよっか?

明日もどうせ行くんだけど」





「学校?なんで学校?」




「休日に行ってみたくない?

入れないだろうけどさ。

学校までの道歩きたいな」





なんで学校までの道のりを歩きたいと思ったのかは、きっとその道が一番晴翔くんとの思い出があるから。





どんな時だって、一緒に学校行って一緒に帰った。




「本当、晴翔くんには感謝してもしきれないよね……」





小声で呟いた。





「ん?なんか言った?」





「ううん、ちょっと独り言。

気にしないで。ねぇ、晴翔くん」





私は、歩道橋の上で立ち止まった。





「どうした?」





立ち止まった私を不思議に思ったのか、晴翔くんも立ち止まり私の顔をじっと見つめた。





「いつもありがとね。私のこと支えてくれて

迷惑ばっかかけてるよね」





「いいんだよ。俺がしたくてしてる事だからさ

何も気にすんな?」




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