私の気持ちと君の想い





寒さと緊張で少し震えながらも晴翔くんの家まで向かった。




家に着くと、チャイムを鳴らした。





「はーい!」





そう言いながら出てきたのは、お姉さんだった。





「あっ、椿さん!

髪切ったんですね??

すごく可愛いです!」





出てきて早々、私の元に来たと思ったら





お姉さんは私を褒めてくれた。





「ありがとうございます!

そう言ってもらえて、とっても嬉しいです

自信つきます!」





「これから告白するんですか?」





お姉さんは、私の耳元に小声でそういった。





「あ、はい!すごく緊張してて、ちゃんと言えるか心配なんですけどね……」





私は、少し笑いながら緊張感を伝えた。






「椿さんなら大丈夫ですよ!

晴翔の事呼んできますね?」





「あ、ありがとうございます!

お願いします!」





お姉さんは、晴翔くんを呼びに家の中に入って行った。





しばらく待っていると、ガチャと音がして晴翔くんが外に出てきた。





「お待たせ、あれ。なんかいつもと違う。

髪切った……?よな?」






みんな気づくのが早い。





「あ、バレた?そう。髪切ったの!

どうかな?」





「そっちの方がいいよ。似合ってる」





予想外の言葉に思わず顔が熱くなる。





「ほんと?そう言ってもらえて良かった。

髪切った甲斐があったよ」





「話って何?」




「え、今それ聞く?

ちょっと散歩しようよ」





「こんな寒いのに?」





「いいからいいから、ほら。行こ?

話をするのは、もう少し後でね」





「わかったよ」





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