【完】キミさえいれば、なにもいらない。
俺はとにかく人と一緒にいるのが好きだったから、放課後はよく、仲のいい友達とグループでカラオケに行ったりゲーセンに行ったり、誰かの家で集まったりしてワイワイ過ごしていた。


そんなふうに恋愛からは少し離れつつ、賑やかな毎日を過ごしていて。


そんなある日のことだ。あんなふうに雪菜と出会ったのは。


初めて自分から追いかけたいと思った。


初めて女の子に夢中になった。


俺は彼女に出会って、大げさかもしれないけど、自分の世界が少しずつ変わりはじめたような気がしていた。


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