【完】キミさえいれば、なにもいらない。
待ち合わせをした駅に二人で戻った時のこと。
名残惜しい気持ちのまま、先輩にバイバイしようとしたら、手をぎゅっと握られて。
そのまま突然唇にキスをされた。
一瞬のことで、私は何が起こったのか、すぐにはわからなかった。
衝撃のあまり、何も言葉が出てこなくて、その場に固まってしまう。
先輩はその後ニッコリ笑って、『またな』って言うと、そのまま電車に乗って帰っていったけれど、私は半ば放心状態だった。
だって、生まれて初めてのキスだったから。
私にとって、ファーストキスだった。
大好きな彼からのキス。
陸斗先輩からは特に「好きだ」とか、告白をされたわけではないけれど、私は嬉しくてたまらなくて、完全にうぬぼれてしまった。
先輩はやっぱり私のことを好きなんだって、そう思った。
だって、普通好きでもない子にキスなんてするわけないし、デートにだって誘うわけがない。
まぁ、うちのお兄ちゃんならやりかねないけれど、陸斗先輩はそんな人じゃないはず。
このままきっと私の恋はうまくいく。そう思い込んでいた。
幸せの絶頂だった。
名残惜しい気持ちのまま、先輩にバイバイしようとしたら、手をぎゅっと握られて。
そのまま突然唇にキスをされた。
一瞬のことで、私は何が起こったのか、すぐにはわからなかった。
衝撃のあまり、何も言葉が出てこなくて、その場に固まってしまう。
先輩はその後ニッコリ笑って、『またな』って言うと、そのまま電車に乗って帰っていったけれど、私は半ば放心状態だった。
だって、生まれて初めてのキスだったから。
私にとって、ファーストキスだった。
大好きな彼からのキス。
陸斗先輩からは特に「好きだ」とか、告白をされたわけではないけれど、私は嬉しくてたまらなくて、完全にうぬぼれてしまった。
先輩はやっぱり私のことを好きなんだって、そう思った。
だって、普通好きでもない子にキスなんてするわけないし、デートにだって誘うわけがない。
まぁ、うちのお兄ちゃんならやりかねないけれど、陸斗先輩はそんな人じゃないはず。
このままきっと私の恋はうまくいく。そう思い込んでいた。
幸せの絶頂だった。