臥薪嘗胆の主



遊佐side




俺が施設にいた理由。




それを俺は知らなかった。



気がつけば、先生といたから。








でもふと…知りたくなって、先生の部屋に入って調べてみたんだ。






そしたら…俺は、見つけてしまった…








「先生は、先生じゃなかった…っ」








この年まで、俺は…








「…実の母親を先生と呼んでたんだ。」









俺だって、驚いたさ。






でもそれと同時に、胸の奥に黒いモヤモヤが遮って。







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