トラウマの恋


それからはお互い仕事で休みが
なかなか合わないなりに
上手く付き合っていた。

茅菜は全身で「好き」を伝えてくれてるし
俺自身も伝えていた。


…と思っていた。



ある日茅菜の職場の飲み会が
俺の職場の近くであったようで
まあお開きの時間だったら
一緒に帰ろう、くらいに考えながら
居酒屋に向かった。



あ、あれ茅菜たちじゃん。
と思いながら様子を見つめていると

誰かを囃し立てる声が聞こえる。

茅菜と顔が整った男が
抱き合った。
そのままキスをした。


「おーーー!!!!」
みんな楽しそうに手を叩き、
「お似合い」だの「ベストカップル」だの


茅菜は否定するのかと思って見ていると
男に手を引かれてどこかに行ってしまった。



なんだ今の?と思いながらも
信じたくない自分が居て


だけど解散になった輪の中から
出て来た女の子達が信号を渡って
俺の横を通り過ぎる。

「あの2人一年目から
ずっと付き合ってるらしいよ。
いい関係だよねー。
職場恋愛わたしも憧れるなー。」


なんて言いながら。


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