トラウマの恋
俺も席に戻ると、
「はい、上原さん。」
手渡されたのは衛藤の名刺。
裏には連絡先が書かれていた。
「俺も連絡先交換してたんすよ。」
…忘れたんすかー、と言って笑う衛藤。
こいつ、すごいな。
黙って受け取る。
「上原さん、
きっと最後のチャンスですよ。
逃したら駄目ですからね。」
そう言って笑う衛藤と
少し飲み解散した。
家に帰り番号とにらめっこ。
やっぱり無理だ。
でも会いたい。
次の日、
「上原さん!おはようございます!
電話かけました?」
衛藤からの笑顔に
「かけてない。」
と、言った時のあいつの顔。
完全に引いてたな。