みだらな天使

続いて連れてこられたのは、これまた高そうな美容院。




「パーティー用に髪の毛セットアップして。あと、メイクもこのドレスに合うようによろしくー。」




「かしこまりました、新倉様。」




慣れた感じでパパッと注文を伝えた七海さんもまた、隣で髪の毛とメイクをしてもらっていた。



七海さんも一緒にパーティー行ってくれるんだ。




ホッと一息つくと、一人の男性が美容院に現れた。




これまたお金持ちそうな男性。




すると、その男性は七海さんの元へ行き、持っていたスーツケースの中からドレスを取り出した。




「これでよかった?」




「うん。ありがと龍。あ、そうだ。奏ちゃん、この人私の旦那!」




「えっ?」




鏡越しに男性を見る。





「新倉龍です。よろしくね、奏ちゃん。」




七海さんの旦那さん。



どうりで高級そうなスーツ着てると思った。


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