短編集 【ストーカー】
――――――
目が眩む・・・。
日射しがいっぱいの外から、図書館という室内に入ったところで、光の強弱に一瞬目が眩む。
一瞬見失いそうになったが、
すぐにその後ろ姿を視界に捉えた。
今日も小説のネタ探しか?
本棚にある本を端からなぞるように見ていくカワシュンを1つ隣の本棚の陰から見つめる。
「・・・・・・・。」
カワシュンの手が本棚に伸びる。
そのまま2~3冊の本を取り出して、
空いている席へと座った。