短編集 【ストーカー】


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「カイト。誰にも言わないでよ。」


「何を?」


「実は僕・・・ケータイ小説書いてるんだ。」


「へぇ~!すげぇじゃん!
てかケータイ小説って何?」


「えぇ~!?そっから説明必要!?」

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大学生ぐらいの時に初めて聞かされたあの時の会話は今でもよく覚えている。


カワシュンは、大学卒業後もサラリーマンをしながらケータイ小説を書いて、

それをサイトに投稿するという趣味を続けている。


趣味・・・と言ったら怒られるかもしれないけど・・。

あいつは昔っから本が好きだったからなぁ。


小学校の休み時間では俺や他のクラスメイトがドッチボールで遊ぶ中、

教室で本を読んでいたようなタイプのカワシュンは、今でも“小説家になりたい”という夢を追い続けている。







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