心と体の距離


「ごめん。」

そのまま小原の家を出た。

俺は何やってんだ。ほんと。

♪〜
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小原瑠璃
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「大丈夫?なんかあった?」
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まじか。
俺はあんなに最低なことをしたのに
まだこいつは俺を心配してくれてる。

情けなくて何も言えない。
返事も打てなかった。





月曜日



「笠原、おはよう。」

いつも通りの小原に
バレないように一息こぼす。

「はよ。」

目も合わせられない。


「ねえ!笠原ってば!
なに!?どうしたの!?」

帰り道小原に捕まった。

謝ろう。

「金曜日、ごめん。」


「笠原、大丈夫。
ほんとはそんなんしないって
分かってるから。」

ああ、こいつは
心から俺を信じてくれている。
なのに俺は、

「…ごめん。」


そのまま俺の家に来ると言った小原。
一緒に家に帰った。

お酒を飲んでご飯を食べて、
大切に大切に抱いて、一緒に寝て。


寝顔を見てるだけでも愛おしい。

と、小原が目を覚ました。

「おはよ。まだ夜だけど
化粧落としたいでしょ。
シャワー浴びといでよ。」


しばらくすると
電話が鳴った。相手は母さん。

「もしもし?どした?夜遅くに。」

内容は俺の幼馴染が結婚すると言うもの。

「陽佑は結婚しないの?」


「…結婚?するよ。「いつ!?」
いつってまだ決めてないけど。
「ちゃんと好きなの?その子のこと!」
え?好きだよ。
そりゃ好きに決まってるだろ。」

って夜中に弾丸トークだ。


「次帰るとき連れて帰れるようにする。」

とか言ってしまった。

さあ、本当にどうやって
おれのものにしようか。
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