輝きに満ちた世界で


ミーティングも終了して運営の人たちが会議室から去り、残された私たちモデルも片付けを始めた時だった。



「でもさぁ、なんで小町があんなに歩くわけ?」



その言葉を聞いて片付ける手を止めたのは私だけじゃなく姉ちゃんや星羅さん、結城もだった。



「ねえ、それどういう意味よ?」



姉ちゃんがそう言っているモデルたちに聞く。



「だってそう思いません?
まだデビューして5ヶ月?でしょ。
まだまだ新入りじゃないですか。



人気なのも紫さん、あなたの妹だから事務所にプッシュされてるから。

今回だって紫さんの妹だから出れてるんでしょう?



そもそもこの前の秋コレの時だって玲於君とスキャンダルになったじゃないですか。



あれは役作りってなってるけど小町が連れ回してたってモデルの中では言われてるし。

どうせ今回もまたなんかやらかんすんでしょ。」

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