輝きに満ちた世界で
「それに小町、あんたなんかに玲於君はもったいないじゃん。
そんなヤツが歩いていいんですか?」
そのグループの中心にいた奏がそう言う。
私のことどれだけ嫌いなのだろうか?
私は彼女の姿を見て唇を噛んだ。
「だいたい、たいして可愛くな
「そんなことない!小町を悪く言わないで!」
温厚な姉ちゃんが声を荒らげるのは初めてだ。
「小町はあんたたちなんかより可愛い。
あんたたちみたいに人の悪口も言わないし、仕事は真面目にこなす!
裏表もない凄いいい子なの!
私のために素顔隠してハブられてたのに、それでもイヤな顔したことなかった。
17年間一緒にいる私が保証する。
だから仕事もたくさん来るし、人気もでた!
あんたたちとは」
殴りかかりそうな姉ちゃんの肩を掴んだ。