輝きに満ちた世界で


ミーティングで宣戦布告ともとれる発言をしてから1ヶ月が経った。



平日は1日4時間、休日は仕事がなければ1日8時間、ウォーキングの練習を重ねた。



案外、極めれば極めるほど課題は見つかる。



どれだけまっすぐに歩けるか、どれだけ背筋、姿勢を伸ばしたまま歩けるか、どれだけ無駄な動きをなくせるか、どれだけ綺麗にターンをできるか。



やるほど終わりの見えなくなる。



今日も家の廊下で歩いているときだった。



「いたっ。」



突然、右足の甲に鈍い痛みが走り、私は思わずしゃがみこむ。



「小夜ちゃん!?」



タイミング悪く、姉ちゃんが上から降りてくる。



「っ!」



「もしかして...小夜ちゃんダイニング座ってて。」



姉ちゃんに促されてチェアに座る。



「お母さん、車出せる?」



「「え?」」



私とお母さんは声を揃えた。



「足...まずいかも。」



何もわからない私と違ってお母さんは何かを理解したらしく、私は姉ちゃんたちに言われるまま車に乗り込んだ。

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