秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
担架に乗せられた裕が姿を現したのだ。


「どいて! どいて!」


やじうまたちをかき分けで救急車へと急ぐ隊員たち。


担架に乗せられている裕の顔は真っ青だ。


生気を感じさせないその顔に、絶句する。


「死ね! 死ね!」


パトカーへ乗せられる寸前の朋子が、運ばれて行く裕へ向けてそう叫んだのだった。
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