だから何ですか?Ⅱ【Memory】





えっ?何?むっちゃ怖いんだけど?


もっとなんか砕けた話かと思っていたのに・・・。


何この雰囲気。


と、変に緊張して亜豆の言葉を待っていると。



「妊娠しました」


「っ・・嘘だろ!?」


「はい、嘘です」


「っ・・・お前・・・マジでふざけんな」


「いえ、なんか面白いくらいに緊張されてたので。恋人として彼氏に一回はしてみたいドッキリのチャンスかなと」


「それ男子的には絶対にされたくないドッキリランキング上位だと思う」



一瞬真面目に焦ったじゃねぇか!と、暴れる心臓を宥めるように胸に手を当て息を吐く。


いや、妊娠したからって逃げようとか認知しないとかそんな最低な選択肢はないけどさ。


全然、認知するし結婚とか本気で考えなくもないし喜んで名前も考えようじゃないか。


ああ、でも抱っこするなら女の子がいいかも。


名前も流行りに流されず古風になりすぎずで、あっ!あとこれは譲れない!



「亜豆似の女の子で」


「はっ?だから妊娠してないんですが」


「あっ・・・そ、そうか、そうだった。悪い、なんか動揺して思考がトリップしまくってた」


「いえ、動揺とはいえなかなか好印象な言動だったかと」



うん、俺も正直驚いた。


結婚願望なんてまるで皆無、子供の事なんて更に頭になかった筈なのに。


かなりの動揺に満ちていたけれど結婚とか子供とかそんな未来予想図に抵抗を抱かなかったのは相手が亜豆だからなんだろうか?


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