だから何ですか?Ⅱ【Memory】
シンッと静寂に包まれる中、呆けている亜豆に『ん、』と何事も無かったかの様に携帯を差し出し握らせて、本当に触れるだけのキスを一瞬。
「って、事だ。悪いが、あのネックレスは諦めろ」
「っ・・・我儘・・言っても?」
「フッ・・どうぞ、」
「っ〜〜〜新しいの買ってください。伊万里さんがくれるのならお菓子のオマケのプラスチックでもいい〜・・・」
「フハッ、アホか。絶賛社内スキャンダルのトップにいる俺達の関係なの。自分物だっつう証の首輪なのに安いプラスチックなんてつけさせるかよ」
「っ・・・どうしたんですか?!イケメンすぎて驚きます!」
「あはは〜、だから、開き直ったって言ってんだろ?もう、いい。どんな噂でもどんと来いってんだ!だから___」
「っ・・・」
もう、いくらでも噂になれ。
噂になって、他の男が亜豆に近寄れなくなるくらいに噂を逆に利用してやる。
コレは手始めだ。
亜豆を引き寄せ、その勢いのまま唇を首筋へ。
はっきりくっきり赤々と明確に存在感を示すそれは、
「とりあえずの・・・ネックレス代わりな、」
首筋から離した唇を肌を辿い耳元に寄せると擽る様に音を吹き込み、オマケに軽く甘噛みした。