だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「驚いた。・・・和、どうした?」
一瞬はいつものようにクスリと妖艶混じりな笑みを見せた海音。
だけども向かってくる俺に異変しか感じられないと気がついたのか、至近距離で対峙した時には真面目な顔で探るように俺を見つめていた。
「何かあ・・」
「三ケ月、」
「・・・・・・」
「お前なら・・・お前とも繋がりあったんじゃねぇの?」
「・・・・・やっぱり・・面倒くさい事になってたか」
俺の追及に、深い溜め息を零すと予想通りだと言いたげな言葉をぽつりと零す。
珍しく眉根を寄せて頭を掻いて、とにかくどういう事情かを確認する様に逸れていた視線がゆっくりと俺の目に戻された。
「ミケがどうした?」
「亜豆を拉致った」
「・・・で、・・・連絡先が分からないから俺を頼ってきたのか?」
「番号は変わってない筈だ。多分。亜豆が新しい番号を知っていたとも思えないし」
「番号を知りたいなら教えることは可能だ。でも、だからと言って俺がかけてもあいつは応答しないと思うぞ。どうしたってお前との繋がりが見えているんだから」
「チッ・・つまりは・・・亜豆の双子の姉でも同じって事だよな」
海音の言う事ももっともだ。
俺が亜豆と三ケ月の繋がりを考えて海音に繋がったように、三ケ月の方も俺と亜豆の繋がりで海音の存在は頭にあるだろう。
そうなってくると海音がかけても簡単に電話に応じるとは思えない。