だから何ですか?Ⅱ【Memory】
冷静になれ!!とさすがに必死に訴えてもがくのにさっきの時間の二の舞だ。
只々シーツに皺を広げるばかりで抵抗なんて意味をなさない。
抱いている淡い期待は、ギリギリで『なーんてな、』と意地悪い笑みで身を引いてくれる伊万里さんのいつもの反応というのか。
お仕置き的な冗談だろう?と訴えるように見つめ上げて見せるのに、落とされるのはそんな私を哀れむようなひたすらに毒のある笑みだ。
「わかってねぇな」
「は・・・はい?」
「三ケ月が見てるからするんじゃねぇか」
「っ・・・はいっ!?」
「殴られたがってたんだからいいパンチだろ?目の前で余すことなく俺のモノだって食いつくすのは」
「っ___!?」
「それに・・・・・・少しは懲りるだろ?無自覚無防備な亜豆さん?」
教訓・・・・伊万里さんを本気でキレさせると半端なく危険だ。
妖しく危険な眼差しの笑みに射抜かれるように見つめ下ろされ、予想外過ぎる事態に血の気引いたのか登ったのか。
そんな私の耳に『ブッ』と小さく噴いたミケの愉快気な声が響いた。
ああ・・・・無情・・・。