だから何ですか?Ⅱ【Memory】
完全にプッツンと切れて開き直っている怒りからの笑みはこちらの精神を完全に抉る。
どうなってんの、この展開!!っと、助けを求めるようにミケに視線を走らせても、ミケはミケで伊万里さんの行動をポカンと見つめていて私を見てはくれない。
なになになに?
こんなの罵声浴びせられるお怒りの方が幾分かはっきりスッキリして心が落ち着くんですけど!?と、ビクビクしている最中に聴覚を擽るカチャリという金属音。
視覚ではその音の元をすでに捉えきっていて、ベルトを外した指先から一気に視線を持ちあげれば、憤りを糧に妖しく危険に笑む伊万里さんが映ってゾクリと震える。
状況が状況ならこんな妖艶さに素直に浸って溺れて歓喜もしそうな場面であるのに。
どう考えても素直に喜べる場面じゃないでしょ!?
えっ?だって・・・えっ!?待って!!?
「っ!?・・伊万里さっ___」
まさか!?という感覚全開にその名を呼んで衝撃を伝えようと思ったのに、そんなものは受け付けないという様に口元を大きな手でつかむように塞がれた。
そうして、ツラリと落とされる笑みには瞬きも忘れる。
「どいつもこいつも・・・、俺のモノだって言ってんのに聞きやしねぇ」
「っ・・・・」
「手っ取り早いだろ?口で示すより見せつける方が、体感させる方が」
「っ__!!!ちょーっ!!嘘でしょう!!?正気ですか!?ム、無理無理無理!!ミ、ミケがいるっ!!ミケに見られる!!」
落とされた衝撃的な言葉には何とか口を覆っていた手から逃れて叫んでしまう。