だから何ですか?Ⅱ【Memory】


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はぁっ、と欲を逃しきった倦怠感からの一息。


目蓋を閉じ動かなくなった亜豆を目に焼き付けながら火照りきって赤い頬を擽りようやく体を起こした。


そんな頃合いまでタイミングを待っていた?



「・・・で?」


「・・・・」


「見せつけタイムは終了?」



フフッと笑い、いつの間にかベッドの上から椅子に移り変わっていた三ケ月がにこやかにこちらに確認してくる事には呆れていいのか感心していいのか。



「よく最後まで見るよな」


「え〜、見せつける気で始めたのはそっちのくせによく言うよ」


「・・・どっちもどっちって事か」


「ハハッ、違いない」



言い合った所で結局は見せる方も見る方も非がある。


今更そんな事に討論する気はないと、自分のズボンのファスナーを閉めベルトを直すと亜豆の手の拘束を解いた。


そのままベッドの下に足だけ下ろす形で座り直し、ポケットから煙草を取り出すと口に咥える。


慣れた所作で火までを灯し、ゆらりと紫煙が立ち昇った頃合い。


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