だから何ですか?Ⅱ【Memory】




すげぇ、綺麗なグリーンアイ。


いやぁ、男の美人っているもんだな。なんて、突如この場に介入してきた存在感に意識を引かれていれば、その印象的な双眸がこちらに定まりジッと見つめてきたかと思えば怪訝に表情を歪めてくる。


えっ、俺なんかした?とその反応に心が怯んだタイミング、



「・・・・驚いた。雨月くん・・だ」



そんな聞き覚えのある声音が隣から響いて、『えっ』と振り返り捉えた亜豆の視線は入り口に在る男だ。


知り・・あい?


と、成行きに任せるべく亜豆を見てから相手の反応を伺うように視線を動かすと。



「・・・最悪だ。なに人の人生にまた介入してくるかな」



今にも舌打ちでも響きそうなくらいに、心底煩わしいとばかりに顔を歪めた相手には『えええええ!?』と驚き亜豆に視線を戻してしまった。


思いっきり嫌そうだけど!?


えっ?良好な関係の知り合いじゃないのか?!


と、ソワソワしている間に不愉快そうな表情を継続させていた男がカウンターに近づいて。


常連なのかお得意様ってやつなのか、顔を見るなり何も言われずとも動きを見せ用意してあった袋を男に渡しながら深々と頭を下げる店員の女性。


色々と・・・何者?



「日本に戻ってたんだ」


「・・・・あれから何年経ってると思ってんの?ってか・・・案外元気そうじゃない。・・・男とか連れてるし」


「雨月くん、」


「・・・何?」


「たっかいワイン奢って」


「・・・・」



亜豆!!?


さすがに驚いて持ってたグラス落としそうになったけど!?


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