だから何ですか?Ⅱ【Memory】




人って意外な交友関係を持っていたりするよな。と、特に亜豆に関しては度々そんな事を思っている気がする。


海音に然り今に然り・・・、アレ?度々って言ってもまだ2回か。


それでも、過去をひっくり返したらまだまだ予想外な関係とかポロリと落ちてきそうな亜豆だと思いながら高いであろうワインの袋を持つと店を出る。


そのままデパートの入り口までくれば人が出入りすることで入り込む冷たい空気を肌に感じ。


視界にはその冷気の素となっているであろう白い雪がチラついた。



「おお、ホワイトクリスマスってやつ?」


「クリスマスに降ろうが雪は雪でしかないですけどね」


「・・・お前ねぇ、夢の無い事言うな」


「だって、嬉しいですか?寒いし、積もったら歩きにくいし、下手したら交通機関に影響するんですよ?」


「まぁ、確かに・・・寒いな」



雪が降るだけあって空気は肌をチリチリと痛めるほどに鋭く冷え込んでいる。


ずっと暖かい場所にいたせいもあって最初こそは保温された熱でそこまで寒さは際立っていなかった。


それでも外に身を出してしまえば急激にその余熱を奪われ吐きだす息の白さに視覚さえ冷え込むような。

< 88 / 380 >

この作品をシェア

pagetop