だから何ですか?Ⅱ【Memory】
そんな振り返りは想定内?
自分の視界に勝ち誇ったように微笑む亜豆を捉えたと同時、
「伊万里さんはもっと私に片想いしててください」
「・・・・・っ・・はぁ!?」
「もっともっと私の事が知りたくて知りたくてストーカーしたくなるくらいに片想いしてればいいんです」
「っ・・・お前、一応俺達恋人で両想いだよな?」
「はい、恋人で両想いでありながらまだまだ未熟な片想いですよ」
「恋人なのに?」
「はい、」
「キスしてんのに?!」
「はい、キスもセックスもしてる両想いの恋人同士ですが・・・片想いなんですよ。お互いに」
「・・・・意味わからねぇ~」
「その意味が分かったら・・・伊万里さんは私をもっと好きになるんじゃないかと思うんです」
はい?っと意味不明な亜豆節に思考も破裂だと困惑と怪訝の表情で反応を返したのに、にっこりと微笑む亜豆はその答えを明確にする気はないらしい。
ああ、つまり・・・まさにもっと自力で歩み寄れと。
暗にそう言う事を示しているんだろうと渋々納得し、やっぱり敵わないと力なく息を吐きだしていたタイミング。
「伊万里さんです」
「・・・・はっ?」
「さっきの【些細】の答え。・・・さすがに一応恋人で、散々ストーカー行為してみせたんですからドンッと答えてほしかったんですが・・・まぁ、伊万里さんですからね」
「・・・・」
仕方ないですよね。とワザとらしい細目の苦笑いを見せてすぐに視線を進行方向に戻した亜豆。