このチャラ男一途につき…
ってか、折角こうして吐季の部屋に来たのだからどんな部屋であるのか気になるし。
そこで見せる吐季のプライベートな姿や表情だって見たいのだ。
とにかくさ、
「電気つけ…」
「カッコイイけど、」
「………」
「……どこまで許容範囲広く俺の全部を愛してくれるんだろうね」
「………は?何言って…」
「いや……単にね、巴が思っている以上に俺の一途はストイックすぎてど変態って意味だよ」
いや、変態なのは十分に承知……
そんな事を頭で切り返した刹那、このタイミングを待ちかまえていたようにぼんやりと自分の視界がクリアになる。
一気には明るくならないそれは吐季の指先の操作仕業で、ようやく視界に収めた姿はオレンジの灯りを逆光に、何かを期待したような笑みで自分を見下ろしているのだ。
一体何を?
そんな疑問の影をそれこそ取り除く様に、吐季の指先はルームライトの調節を捻りきって、部屋の四隅までオレンジの明かりは行き届いたのだ。
刹那に意図とせず双眸に映り込むのは、自分の事を妖しく試すような笑みで見下ろす吐季と……
「っ………」
「………後戻り……させないよ?」
………自分だ。
色んなアングルの自分。
ベッドの頭側の壁に貼られた自分の写真の多さには瞬きも忘れ、思考も停止し、言葉を失う。
そんな自分の反応を、吐季は逆光さえも妖し気な化粧の様に表情に乗せて、どこか興奮もチラつく双眸で捕らえる様に見つめてくるのだ。