このチャラ男一途につき…
吐季の危険孕む妖しさか、自分の写真か。
どっちつかずに意識は繰り返し往復して、どうにも頭の整理が追い付かない事態に言葉を失っていたけれど。
ようやくストンと結論の様な物が落ちた。
刹那に口から零れたのは、
「……恐い」
「……」
「吐きそう……」
言葉のままに、自分の掌は言葉を弾いた口元を押さえていた。
意図とせず双眸には涙の膜も薄らと張る始末。
ああ、なんか手まで震えて…。
恐い。
本当にそんな目で見つめないで。
妖しく微笑まないで。
執着しきった姿を見せないで。
「巴、」
「っ……」
そんな甘ったるく呼ばないで。
恐いっ、
「幸せすぎて恐いっ、吐くっ、震えるっ」
「あ、やっぱりそっち?」
「ああああああ、もう、なんなの?なんなのお前!?どんだけ俺の事好きなわけ!?感極まりすぎて涙出てきたじゃん!どうしてくれんの!?」
「ブッ、あははははははは!!さすがに引けよ、恐がれよ!」
「恐いよ!だから恐いって言ってんじゃん!?」
「恐がる意味がまるで違うから笑ってんだよ」
さっきの妖しさから一変。
クックックッと額を押さえながら必死に笑いを堪える吐季の姿や言葉には、一瞬小首を傾げるもすぐに視点を切り替えた思考が答えを弾いた。