このチャラ男一途につき…




写真の事だってそうだ。

恐がらせる気なんてさらさらない。

寧ろ、狂気すら一途に成り代わると知っていてこんな風に見せつけたんだ。

吐季は自分の恋愛観が狂気的なのを十分に理解している。

それを恥じるでも臆するでもなく堂々と肯定して扱い方をよく知っている。

見せ方をよく知っているのだ。

狂気なんて毒を一途なんて綺麗な物に魅せる方法を熟知している。

だったら、敢えてその毒に依存しまくって困らせてやろうじゃないかと、どれ程お互いの呼吸を貪ったのか。

いや、時間にしたら1分も経っていないのかもしれない。

それでも角度が変わる度に深まる重なりと濃密さには、残念ながら自分の経験値が音を上げる。

「っ…は、はぁ……」

「ん~、強気に伴わないその未熟さ。好いね。ついついもっとって虐めたくなる」

「はあっ……はっ…今に見てろ」

「うん、見てる見てる。見てるから俺に跨って滅茶苦茶に食らいつくくらいに成長してね?」

「……やっぱりどMか?」

「さあてね。どう思う?」

クツリと妖艶に表情を歪ませ体を起こす姿はどちらかと言えばSっけたっぷりに感じる。

投げられた問いかけにそんな答えを頭に弾きながら、起き上がった吐季の姿をぼんやり目で追っていたけれど。

ん?

あれ?

何で脱いで……。



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