このチャラ男一途につき…
触れずとも痛感するような頬の熱はその範囲を広げて耳の先まで赤味を広げているんだとわかってしまう。
何とか心を落ち着かせたいのにこの状況はそんな自分に甘くはなくて、どうしようなんて混乱している間に当然、
「はあ………、巴、」
「っ…!!」
「………あのお、巴さん?」
「ん、」
「何このいきなりな抱擁。ちょっとこの体勢…おじさんとしては腰痛いんだけど」
「…………」
「……………巴?」
「…………」
「ああ、…フッ、なーるほどっ」
「っ……!!!?」
語尾にハートが何個の響きか。
自分の上から起き上がろうとしていた吐季を阻むように抱きついて拘束すれば、最初こそ困惑の声を響かせていた姿もすぐに状況を理解して危うい声音でクスリと笑う。
当然大人しく拘束されててくれるはずもなく、強引に振り切るなり自分を見下ろし目を細めて笑うのだ。
多分この瞬間を狙っての全てだったのだ。
吐季からすればきっと。
だから、
「くくっ……超可愛いわ、巴」
「っ~~~変態ぃぃぃ」
「知ってる、ククッ」
こんな今まで史上最高に底意地悪く嬉し気な笑みで見下ろし恍惚としてるんだ。