このチャラ男一途につき…


赤面し涙目で怯んでいる自分をがっちりと組み敷いて拘束して。

「上手くいくとは思ってたけど、」

「っ……」

「思ってた以上にうまくいったって分かるねえ、この反応」

「っ~~~」

「男前~な巴に惚れ込んでる俺だけどね。やっぱりこういう意識も欲しいのよ」

ほら見た事か。

やっぱり全部吐季の策の上だ。

そんな事を今更理解して喚いたところで完敗となっている現状で。

立場の悪さに逃げだしたいというのに、しっかりと捕らえられてしまっているのだからどうにも出来ない。

せめてもと、うっかり逸らした視線が逆に吐季のSっ気を擽ったらしい。

クスクスッなんて意地の悪い響きが耳元を掠めたかと思うと、

「男を意識しろなんて言わない」

「っ……」

「でも、【吐季】はしっかり意識しような、巴ちゃん」

「っ…」

意地悪だ。

どこまでも意地悪一色だ。

弾く声音も言葉も、試す様に肌を辿る指先や掌も。

「巴、」

「っ……」

自分を見ろと顔を固定してくる強引な力も覗き込んでくる双眸も。

ツラリと浮かんだ口元の弧も全部だ。



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