このチャラ男一途につき…
まさにそんな狂気的な愛情を見せつけられているんだと理解した瞬間に自分の感覚がパンクして壊れたんだと思う。
だって、知らない間に夜な夜な自分を抱く真似事をしていたかと思うと。
息を切らし髪を乱していたかと思うと。
余裕を無くし、こんな貪欲な表情を浮かべて思いを馳せていたのかと思うと。
見たかった吐季の全てを晒していてくれたのかと思うと。
自分の方が惚れ込んでいるのだと嘆いていた事が愚かしいとさえ感じてしまう。
今まで溜めに溜めこんだ愛情の中に突き落とされて溺れ沈んだ感覚だ。
そんな中で吐季を意識しないだなんて絶対に出来ない。
もがいて怯んでいる間にまんまと吐季は吐季にだけ作用する女の本能である自分を引き上げたのだ。
まさに……今の自分だ。
意識してしまえば得る感覚だって、それによる反応だって変わるという物。
今更ながら吐季の肌にも熱にも意識して、触れられる自分も女の体なんだと過敏になるのだ。