羊だって、変るんです。
「早くシャワーを浴びて着替えないと!」

凱に背を向けベッドから素早く降りた杏奈だが、立ち上がろうとしてそのまま座り込んでしまった。

『何コレ?!足が笑ってる?!』

筋トレをサボり気味ではあったが、落ちる程では無かった筈なのに、立つ事が出来ない。

「シャワーは・・・終わった時に・・済ませたから」

「!?」

驚きで振り返ったら、申し訳なさそうな顔の凱が居た。

「・・じゃ、じゃぁ着替えないと!」

色々と恥ずかしいが、それより今慧に来られる方が数倍恥ずかしいので、現状を無視して話を進める。

二人は慌てて衣服を身に纏うが、手錠がある所為で手間がかかり、更に上半身が心もとない状態だった。

それでも、このまま寝室に居るわけにもいかず、微妙な空気を漂わせたまま身支度をすませ、リビングに向う。

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