羊だって、変るんです。
「あ・・え・・大丈夫!丈夫なだけが取り柄だから!」

「危ない!」

「!?」

近すぎて恥ずかしくなり慌てて後ろに下がろうとしてベッドから落ちそうになり、結局凱の腕に収まった。

『かなり慣れたと思ったけど、コレは・・・』

慌てて動いた所為で、布団も手放し肌と肌が触れ合う状態に、緊張がマックスになる。

心臓が壊れそうに暴れて息が苦しくなって来た。

「杏奈?」

名前を呼ばれた瞬間ハッと我に帰った。

「あ・・・・あぁぁぁ!」

「あん・・・な?」

急に叫ばれ、何が起きたのか分からず、目を見開いた。

「け、け、お、お兄さんがこれから来るって!」

「え!兄さんが?!」

やっと事態を把握した凱も驚きの声を上げる。
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