羊だって、変るんです。
驚きのあまり目を閉じる事が出来なくて、凱の精悍で色気のある顔を間近で見てしまい、それだけで体が熱くなる。

キスが深くなるにつれて、目がとろんとして焦点が合わなくなってしまい、ぼんやりと凱の欲情した顔を眺めていた。

体が自力で支えられなくなって、凱に腰を抱かれる事で何とか立っていられる状態になる。

『きもち・・いい・・・!』

今の状況を思い出し、慌てて意識を総動員して凱の胸を押したのだが、いざ凱が離れると立っていられなくなり、ドアに体を預けてズルズルとしゃがみ込みこむ。

「ちょ・・と、待って」

「待てない。僕を拒まないで」

切羽詰ったような切ない顔で搾り出すように呟く。
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