美男子ガイド。
「勇美ちゃんっ」
焦ったように礼也君が出て来た。
「桃山さん何したの?」
「…キ…ス」
申し訳なさそうな礼也君の顔。
「奈知に…だよね?」
「そう。奈知に」
!!!
「ほっぺとか!?」
あたしは勢いよく礼也君に聞く。
口とかだったらありえないから!!!
「くちだった」
ありえない方かよ!!!
「あわわわわ」
目からウロコ?
意味が違うか。
「奈知はどこ行ったの?!」
「え、なんかあっち逃げてった…」
あたしはゲーセンの入口を指差す。
「逃げた?!そんなに嫌だったんだ……」
ふっと呆れた礼也君はあたしに言う。
「絶対ボクは勇美ちゃんの味方だからねっ!」
「え?」
あ、そっか、リミットもうないもんね。
「違うよ。礼也君も勇美は本気だって知ってる」
沙也が言った。
「え?」
「バレバレだよ(笑)」
そう言って礼也君は可愛く笑ってみせたのだった。