美男子ガイド。


「居んのかー。高島ー?」

奈知が高島君を呼ぶが、何もかえってこない。



ここにいると思うんだけどなあ……



するとあの、キンパツロン毛の兄ちゃんが突然現れた。




「来たんだ。つーか彼女、やってくれたねえ。……オレも高島に任せなきゃよかったわ。まあ別にいいか、奈知も来たんだし」


やっぱ高島君は裏切ったってことになってるんだ。
あたしのせいで。




「高島はどこだ」

冷たく、奈知が言った。



「あー、今度は高島を助けに来たんだ。高島なら体育館で軽くボコられてる。まあ裏切った罰?まったく笑えるよなあ」


「どこが『笑える』のよ!」

あたしはそう言いかけたけど、奈知に口をふさがれた。


「ふがっふがっ」

ダサいわあたし。





「まあオレらの目当てはお前だし?思いきり喧嘩してくれたらいいけど(笑)。まあ浜上学園はお坊ちゃま高だから?きっと暴力事件起こしたら退学だろうね」



奈知達には不利なことばっか。こんなの殴られただけでもやばいんだよ!!!


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