美男子ガイド。



「私と奈知ってさあ……実は幼なじみなんだ」


奈知達は相手を避けながら体育館へ向かって行った時、沙也は言った。



「……知ってるよ。高島君から全部聞いた」


『高島』って名前を出すのはどうかと思ったけど、きっとまた高島君が関係してくると思ったから、あたしはその名前を出した。



「高島って、高島早人?」

いつもクールな沙也が、少し大きく目を見開いた。




「……うん。さっきも高島はボコられたってあのキンパツロン毛が言ってたでしょ?悪いけど……その人だよ」



言ってよかったかな…



「そうなんだ。じゃあ私があの人の元カノだってことも知ってるんだよね」



「うん」




「じゃあ私からも、勇美に全部話すよ」


沙也はそう言い、あたし達は語り始めた。



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