難病が教えてくれたこと
「叶夢くんはずるい…」
「?なにが?」
叶夢くんのお部屋。
目の前に叶夢くん。
なんでこんなにカッコイイの?!
家ではメガネかけるとか…
ダメ!反則!
カッコよすぎる!
キュン死にしちゃう!
【柊希望side END】

【中矢叶夢side】
えっと…僕の前でおかしくなってるのは希望…だよね?
…何があったんだろう。
さっきから希望がおかしい。
「希望?」
「はい」
「本当は頭いいくせに馬鹿なふりして僕のところに来る希望の方がずるいよ?」
知ってるんだよ?
模試の結果よかったんだよね?
海澪おばさんの子どもだもん。
頭いいよね?
普通に頭いいくせにアホなふりしてる悪い子は誰かな?
「だって、馬鹿なふりしてたらこうやって一緒に居られるでしょ?」
…さっき希望、僕のことずるいって言ったよね?
希望の方がずるいよ。
可愛い顔でそんなこと言われたら僕の理性が持たないじゃないか…
「そんなことばかり言ってると僕が僕じゃなくなるからやめて。」
「え?」
「僕がオオカミになっちゃうよ?」
…鈍感娘に伝わるかな?
暫く僕を見ていた希望はようやく意味が分かったのか顔が真っ赤になっている。
「な、…な…な…」
「落ち着いて。冗談だから。」
冷静なふりしてる僕だけど、本当は恥ずかしい。
ポーカーフェイスには自信あるからこうやってしれっとすることが出来るけど…
思春期真っ只中の僕なのに、こういう事されるとほんとに理性飛ぶから…
「叶夢くん…」
「なに?」
「大好き。」
「…っ」
…不意打ち…
希望は僕の隣に来て僕をふわりと抱きしめてくれる。
「…寂しい時はウチにこればいいじゃん。」
「…」
「お父さんもお母さんも、叶夢くんのこと大好きなんだから。」
希望の両親には本当に昔からお世話になってる。
僕のお母さんが死んだ時もそばにいてくれた。
「ありがと…希望」
「辛い時はそばに来るから。…呼んでくれたら来るから。」
希望は僕から離れると勉強道具を片付ける。
「じゃあまたLINEするね!」
「…うん。じゃあね。」
僕は希望を隣まで届けるとリビングのソファで横になった。
…お父さん、どこいったんだろ…
「ん?叶夢、寝るなら部屋いけ。お父さんみたいに風邪ひくぞ。」
「…そうだね。どこ行ってたの?」
僕は起き上がってお父さんのためにコーヒーを淹れる。
「お父さんは蒼空のところ言って色々盛り上がってた。」
…蒼空おじさんか…
最近会わないな…
「元気だった?おじさん。」
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