難病が教えてくれたこと
「ああ。めちゃくちゃ元気だった。」
「おじさんらしい。」
…あのおじさんが元気なかったら色々と大変そう。
おじさんにも色々お世話になったもんなあ…
「希望いたのか?」
「うん。」
「イチャイチャは程々に…」
「ごほっ?!」
僕はコーヒーを吹き出してむせてしまった。
「何?!もう手をつけたのか?!」
「まだまだ!!」
お父さん…興奮し過ぎ!
「どうなんだ叶夢ええええ!!!」
「お父さん!おすわり!!」
…やっと静かになった…
「お父さんが心配するような事はしてないよ。
付き合ってるけど、一応健全なお付き合いしてます。」
頑張って理性保ってるの。
ぎゅっと抱きしめたいの抑えてるの。
「…そうか。」
お父さんはコーヒーを飲んで真っ直ぐ僕を見つめる。
「まあ、李那と俺は今の叶夢の時にイロイロやってしまっていたけどな。」
軽く笑うお父さん。
「やりたいようにやればいい。
度を越したらちょっと茶々入れるけどな。」
ニヤニヤ笑ってお父さんは僕の背中を叩く。
「…」
…僕のやりたいこと…
…何も思いつかないなあ…
【中矢叶夢side END】

【柊希望side】
テスト返って来たー…
今回のテストは本気出したもんねっ
『私が今回のテストで本気出したらギュッでして?』
叶夢くんは快くOKしてくれた。
だから私はつい本気に…
「…柊…どうした…」
テストを返してくる先生も驚きの顔。
テストの点数は5教科で496点!
数学はどうしても苦手なんだよねえ…
本気出しても100点は取れないなあ…

「ー…叶夢くん!」
「ん?どうしたの。ここ高等部だよ?」
私は早く結果を見せたくて玲衣と一緒に叶夢くんのところまで来た。
「あ、希望ちゃんじゃん!かわいーっ!」
…あ、叶夢くんと仲良しの人!
「うるさい。…で、どうしたの?」
「テスト結果!本気出したよ!」
叶夢くんは私の結果を見て驚いている。
ここまでいい結果を出してくるとは思っていなかったんだろう…
「凄いね。でも僕にはまだ届かないね。」
叶夢くんもテストの結果を見せてくる。
5教科で…お見事。
パーフェクト…
私の嫌いな数学もパーフェクト…
叶夢くんの頭、どうなってるの…
「まあ、約束は約束だもんね。
家に帰ってからね。」
叶夢くんは一瞬微笑むと私の頭を撫でた。
「うん!また帰ってからね!」
私は玲衣と一緒に中等部に戻りニマニマ…
帰ってからの楽しみができましたー…
「希望、気持ち悪いよ。」
玲衣、酷い…

ー玲衣…
最近私の扱いひどいと思うの…
「…あ、おかえり、希望」
「ただいまー!」
家の前には叶夢くん。
寒いのに外で待っててくれる優しい叶夢くん。
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