君はアイドル
私をジッと見上げてくるので、戸惑いながら何?と尋ねると、
「……優しいねぇ。
でもあんたは流星の事だけ心配してればいいよ。
俺は自分で何とかするし。」
ちょっとカチンと来る答え方。
実際私今日付いてこられそうになったんですけど!
「ところでさ、同棲すんでしょ?
荷物徐々に持ってくるの?
あいつ家にほとんどいないから、ほぼ1人暮らしみたいなもんだけど。」
「あの、それなんだけど流星くんから聞いてる?
私達カップルとはちょっと違うんだよね。
お試し期間的なそれで……」
あ、そういえば前に基くんから曖昧な事するなって怒られたっけ。
彼をチラリと見ると、興味無さそうに相槌を打った。